31May
目の疲れを改善するツボ、「天柱(てんちゅう)」をご紹介します。
頭の疲れも首の疲れも取れる、知っておくと便利なツボです♪
先人の智恵をありがたく活用していきましょう。
そもそも、”ツボ” とは何か?
前記事でも目の周りのツボをご紹介したのですが、
→ 目の疲れをてっとり早く回復させたい時のお助けマン! 即効性が期待できる目の周りのツボをご紹介
そもそも、「ツボ」とは何なのでしょうか?
正式には、「経穴(けいけつ)」といいます。
昔の人が経験的にみつけた、体の中を縦に走るエネルギー経路「経絡(けいらく)」の上に存在しています。
「経絡」が電車の路線だとしたら、「経穴(ツボ)」は駅。そんな感じです。
ツボは体のエネルギーの巡りを大きく変えることがしやすい重要なポイントなのです。
転じて、陶芸でも何でも、習い事をするとき、「ここをこうするのがツボなんだよ」なんて言い方をしますよね。
「ツボ」という考え方は、日本人にはとても馴染みがあるものなのだなぁと思います。
鍼灸師でもある私が、”ツボ” を覚えなくてよいと思う理由
ひとつひとつのツボには、それぞれの特性があって、
属している経絡ごとの特徴があったり、陰陽五行によって得意分野があったり、まぁいろいろなのですが、
正直なところ、目の疲れを改善するセルフケアを行うのであれば、特にツボの性質は知らなくていいのではないかと思うのです。
というか、もっと言ってしまえば、ツボの名前を覚える必要もないし、ツボの場所を正確に覚える必要もないと思うのです。
ツボの話をしているのにすみません! 笑
(他の鍼灸師の方に怒られちゃうかもしれませんが)
ーーというのは、ツボの位置を教科書通りに正確に覚えても、実は、
いつもその場所に反応が出ているとは限らない
のです。
影響力の強いツボは、ある程度のエリアをもっていて、その中でどこに反応が出るのかはその時々で違うことが多いのです。
たとえば、以前ご紹介した「合谷(ごうこく)」などは、
→ 目をスッキリさせ、頭や首・肩の疲れも癒すツボ「合谷」は、あなたに合ったオーダーメイドの押さえ方で効果UP!
とてもエリアが広いツボなので、
体状況によって&見立てによっては、2cm以上場所が違うなんてことも起こります。
また、ツボだけ知っていても、そもそも、そのツボは「今」使ったほうがよいのか? ということもありますね。
体からすると、今はそこじゃなくて、もっと別のところからアプローチしたほうがいいよ! ということだってあると思うのです。
だから、ツボの知識があっても、知識に頼っていては、なかなか効果が上がりづらいのではないかなぁ、と。
それよりは、実際にやさしく触れてみて、
この場所に触れると気持ちいいなぁ〜とか、
ここがこんなに硬かったのか〜、ここがほぐれると楽になりそうだなーとか、
そういう感覚の方が、ずっと役に立つところがあると思うのです。
触れたときの感触は、生きている「今・この瞬間の体」をダイレクトに捉えることができる、最強ツールです!
それでも、ツボを知っておくとよい理由
ではなんでツボの話をしているのか!?
それはやっぱり、ツボを知っておくと便利だからなのですよね。
真っ白な模造紙に「自由に絵を描いていいよ!」と言われても、意外に難しいのと同じように、
「自由に気持ち良い場所を押さえたらいいんだよ」なんて言われても、えっ、どこからアプローチすればいいの?? と、頭の中が「?」になってしまう場合も多いと思うのです。
先人が遺してくれた智恵の結晶である「ツボ」を知っておくと、それを手掛かりに「あー、そこそこ!」という心地よさを知ったり、そうした経験を経て他の場所も探せるようにもなりやすい。
ひとつの「気持ちよさの引き出しを知る」という感じで使っていけるといいのでは、と思います。
「天柱(てんちゅう)」の位置
さて、前置きで長く語ってしまいましたが、今日の主役のツボ「天柱(てんちゅう)」です。
なぜ今日このツボをご紹介しようと思ったかというと、さっき私の天柱のあたりが張っているのを発見したからなのです。
早速じーっと押さえていたら、頭の血がスーッと下がって、視界がクリアになりましたよ。
場所は、以前ご紹介した「風池」の
→ 目の疲れケアをパワーアップ! 有名なツボ「風池」はこうして使いましょう
少し内側で、髪の生え際にあります。
頭と首のつながりめの真ん中のへこみ(ぼんのくぼ)の外側の左右に、縦に太い筋肉(首の筋肉)がありますが、そのすぐ外側のキワです。
図にするとこのあたりです。
「天柱」の押さえ方
どんな押さえ方でも良いのですが、
この場所は、頭の後ろで手(指)を組むやり方が楽です。
頭の後ろで指を組んで、親指だけフリーにして、親指だけこの「天柱」のツボにあてる。
そのまま軽く上を向くと、ツボの表面の皮膚が緩みますので、じわーっと親指でツボ押しするわけです。
姿勢としてはこんな感じ♪
(この人は横を向いちゃってますが、まずはまっすぐ前&軽く上むき加減にし方が、左右のツボに均等に指が当たる感じがわかりやすいです)
「天柱」から多少ズレても良いですから、一番気持ち良い場所・気持ちの良い角度・気持ちの良い圧を探ってみてくださいね!
(ひとつ外側のくぼみが「風池」ですので、そちらの方が気持ちよければ、この押さえ方で「風池」を押さえるのもいいですね♪)
「気持ちのよい」刺激が、体を育てる
目が疲れると、まず眼筋と目の周囲が緊張し、頭の骨が落ちて首に影響します。
なので、髪の生え際の「天柱」や「風池」は、
目の疲れの影響を受けやすい場所であり、
また、「ここを通して目の疲れの影響を解消できる」という場所でもあります。
おさえてみて、いかがでしたか?
頭と首のつながりめが緩むので、頭の血が降りて、目の疲れもスッキリした感じがするのではないでしょうか。
ここが硬いときは、じわーっとコリがほぐれていく種類の心地よさがありますよね。
大切なのは、ツボを対話するような気持ちで、「一番心地よいように」押さえること。
その心地よさが、体をはぐくみ、よい変化を導くのです。
ーーというか、本当はツボを押さえる以前に、「どんな感じが一番気持ちがよいのかな?」と、体にやさしい意識を向けてあげることが一番大切なのかもしれませんね。
植物だって何だって、穏やかな気持ちを向けてあげた方がよく育ちますものね。
どうしても置き去りにしてしまいがちな「自分の体」、折々に意識を向けて仲良くしていきたいと思います♪
目の疲れを解消して、明日もよい1日を☆
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